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君と空

第5章 空の下で


〜翌日〜
私は、無事退院することができた。
「やった〜
退院できる〜
そんなに入院するほどのことじゃないのにね〜」
「いやいや!
結構あぶなかったよ!?
本当に真紀が倒れた時は
焦ったよ」
退院するときに、
優も一緒にいてくれた。
「ごめんごめん!
大変だったよね…」
「まぁ
無事だからいんじゃね!
次からは気おつけなきゃダメだぞ!」
お母さんみたいに言う、
優が面白くて、つい笑ってしまった。
「お母さんみたい!
やめてよ〜
まぁ気おつけます〜」
軽く返事をしておいたが、
部活の先輩達には本当に
迷惑をかけてしまった。
ちゃんと謝らなきゃ…!









午前中に退院したので、
今から、さっそく
優と部活に向かう。
少しでも、はやく顔をだして
合宿にそなえなければならない。
明日には、夏合宿がはじまる。
迷惑をかけた分、がんばらなくちゃっ!
「今日はあんまり無理すんなよ
また倒れられても困るし!」
「心配しすぎだよ〜」
そんなことを
話しているうちに
体育館についてしまった。













体育館には、いつも通り
練習しているバスケ部がいた。
「こんにちは〜」
少し、おどおどした声で挨拶をした。
「おぉ♪
真紀ちゃんじゃん♪
元気してた?
もぅ大丈夫なの?」
「はい!
おかげさまで…
って、菜城先輩ちかいです〜」
「おい!
バカ凛!
泉はさっき退院したばっかだぞ!
離れろっ!」
雪泉先輩が
菜城先輩を私から引き離す。
さすが雪泉先輩だ。
この当たり前だった
日常がまた戻ってきて
嬉しくて、
私は思わず笑顔になった。
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