第9章 櫻井翔のキケンな夜会4
「あのね…雅紀…」
「ヴヴーーーーーー」
ぐりぐりと俺のTシャツの肩に顔を押し付けて涙を染み込ませていく。
ちょっとやりすぎたかな…
「風磨はね可愛い後輩だよ?」
「ぶぶぶうううーーーーー」
「だけど…こうやって抱きしめたいなって思うのは、雅紀だけだよ…?」
「ずぎっていっだーーーー」
「え?あんだって?」
「ぶうま、じょうぢゃんのごど、ずぎっていっだーーーー」
「そりゃ、先輩として好きってことだよ。おまえだって、伊野尾とか有岡とかに好かれてるじゃん」
「ぞれば、びのだぼん」
「誰だよびのって…あっ…ニノか」
雅紀の身体が熱くなってきた。
「ぼう、ばんぐびでびうなってびったぼみーーーーー」
「もうこれ解読できるやついるのかよ…」
「じょうぢゃん、ぶれじぞうだったもーーーーーー」
「雅紀ぃ…それは、違うよ?」
「びゃぁぁぁぁぁぁ」
雅紀は、風磨を異常に意識してる。
今まであんなに俺を慕ってくる後輩が居なかったから、本当に嫌みたいで…
この前の夜会、風磨が俺の事好きだって、俺、はっきりと言っちゃったもんだから…
こんなことになってる…
かわいいやつ…