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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第9章 櫻井翔のキケンな夜会4


そう思って頭を撫でていたら、急に雅紀が顔を上げた。

「じょうぢゃん…」
「ん?なんだよ」

雅紀の顔がみたこともない表情を作った。
思わずドキっとした。

その瞬間、お腹にどすっと衝撃が走った。

「う…なにすんだよ…」

雅紀が冷たい目で俺を見下ろしてる。
鳩尾に衝撃が残ってる。
あまりの痛さにうずくまった。

そのまま、目の前が暗くなった。





「ん…」

やけに身体がすーすーする。

「寒い…」

エアコンが効きすぎてるのか、やたら寒い。
リモコンを取ろうと手を動かした。

「え…」

動かない。
目を開けると、寝室の天井が見えた。

手足が動かない。

よく見たら、縛られてる。
足も縛られて、左右のベッドの下にロープが伸びていってる。
手はベッドヘッドにそれぞれロープが伸びてる。

「なんだこれ…」

そして、俺は裸だった。

「嘘だろ…」

寝室のドアが開いて、バスローブ姿の雅紀が入ってきた。

「雅紀…なんだよこれ…」

泣きはらした目を俺に向けると、雅紀は無言でベッドに乗ってきた。

「なあ…解いてくれよ」

雅紀の手が、俺に触れた。

「ちょっ…待てよ!」

ぎゅっと握りこむと、扱き始めた。

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