第8章 ヴィンテージ・ワインscene1.5
「イッていいよ…かわいい和也…」
潤が耳を噛みながら、囁く。
快感の線が、何本も何本も俺を貫いていく。
もう何も考えられない。
頭のなかが潤でいっぱい。
「あっ…ひっ…も、むりっ…」
「いいよ…全部見せて…?淫乱和也…」
「うっ…あ、なんか…でちゃうっ…でちゃっあああっ」
ぶうんと音を響かせながら、俺の先を嬲る感覚。
そして俺の中に埋まる潤の熱い熱。
身体を突き抜けていく、今まで感じたこともない快感。
「も…だめっ…いっ…イっちゃう…」
「大丈夫…いいよ…ブレーキかけないで…」
めりっと潤が食い込んだ。
「ああああっ…やだあっ…」
びくびくびくっと勝手に身体が震えたかと思ったら、俺の先から透明な液体が吹き出た。
それは止まることなく連続して吹き出された。
「すげ…」
潤が呟いたかと思うと、一層激しく揺さぶられて、中に潤の熱が出されたのを感じた。
これって…
潮…?
遠くなっていく意識の中、潤が最高に蕩けた顔で俺のこと見下ろしてるのを見た。
「和也…また一個見せてくれたね…」
嬉しそうに嬉しそうに俺の髪をそっと撫でた。
そのまま、記憶は途切れた。