第73章 you have…
少しヒヤッとして身体がびくっとなった。
「大丈夫だからね…」
智の指が、俺の後ろの穴に触れた。
「ふふ…翔ったら、柔らかいね…」
「そ、なの…?」
「うん…すぐだから、待ってて…」
俺の足を立てると、腰の下に枕を突っ込んだ。
丸見えじゃん…
すんごく恥ずかしい…
でも、智は真剣だったからやめてとも言えず、その羞恥に耐える。
でもそんなのもすぐに吹き飛んだ。
「ああっ…」
いきなり、智の指が中に入ってきた。
「うわ、狭…」
呟く声が聞こえたけど、それどころじゃない。
あ、あんなとこに指入ってるっ…
「翔、力抜いて…」
「だって…わか、わかんな…い…」
じわりと涙が滲んできて、視界がゆがむ。
「そっか…初めてだもんね。こんな柔らかいのに…」
智の声が聞こえたかと思うと、手を取られた。
「ねえ…俺に見せて?」
「え…?何を…?」
これ以上何を見せろっていうんだろ。
こんな恥ずかしい格好してんのに…
「オナニー」
「へ?」
俺の手を、股間に持っていくと握らせた。
「ね…いつも一人でシてるみたいに、してみて?」
「や、やだよ…そんな…」
「えー…俺、見たいな?」
う…嘘だろ…