第73章 you have…
「あっ…あ…」
程よい力で握り込まれて、こみ上げてくる。
俺、こんなに早かったっけ…?
いつも以上に気持ちよくて。
ただ、扱かれてるだけなのに。
「だ、めだ…も、出そう…」
「ふ…いいよ。何回でも…」
「だ、っ…て、あぁ…」
急にちゅうっと乳首に吸い付けれて、もう限界だった。
ざらりざらりと先端を舐めていく舌の感触が下半身まで突き抜けていった。
「あああっ…智、イクっ…イクっ…」
「ん…いいよ」
堪えきれず智の手の中に全部吐き出した。
こんなに気持ちいい射精、したことなかった。
初めてしたセックスよりも、気持ちよかった。
「うそ…もう…やだ…」
「なんで?気持ちよかったんでしょ?」
「でも早い…恥ずかしい…」
「ふ…かーわいい…」
智が身体を起こしてベッドヘッドの物入れを開けた。
なんかガサガサと取り出すと、また俺の上に戻ってきた。
「なに…?それ…」
「ん?ローション。男は自分で濡れないでしょ?」
「ぬ…」
ぬ、濡れないわな…
智は俺の顔を見て笑うと、ローションから液体を手に出した。
「ちょっと我慢してね?」
そう言うと少し擦り合わせて、俺の後ろに手を伸ばした。