第8章 ヴィンテージ・ワインscene1.5
その時、潤の手が離れていった。
「え…やだ…潤…」
見上げると、潤は自分を手に持って俺の身体を引き起こした。
「わかるよな?」
素直に四つん這いになって、俺は潤を口の中に挿れた。
舌を使って、潤の太い茎を舐め回す。
唾液が口からこぼれていくけど、潤の甘い声を聞いたらそんなこと気にもならなくて。
夢中になってしゃぶった。
「いいよ…カズ…上手だね…誰に教えてもらったの?」
そんなの…潤に決まってるじゃん…
答えず口の中いっぱいに潤を頬張った。
じゅるっと吸いあげると、潤の身体がビクビクして嬉しかった。
微笑みながら見上げると、潤は俺の顎をなでた。
「淫乱和也…」
今は…そんな言葉も、俺にとってはスパイスにしかならない。
もっと…言って…
潤だけの俺にして…
潤の手が俺をベッドに押し倒した。
そのまま俺の足を大きく開くと、ほぐしてもないのにいきなり俺の中に潤は入ってきた。
「くっ…」
「大丈夫…切れてないから…」
そういう問題じゃないけど、もうこの時の俺は潤を迎え入れられたことで、体中を歓喜が駆け抜け、口も聞けないほどだった。
「和也…愛してるよ…」
腕で俺の頭を抱え込み、耳元でそんなことを囁く。
身体がぶるぶる震えて止まらなかった。