第73章 you have…
あ…穴だらけって…
ということは…智もバイってやつなのかな…
「翔…」
「ん…?」
「いこ?」
智が俺の腕を握り直した。
ぐっと身体が近づいて、智のいい香りが漂った。
それを吸い込むと、なんだか知らないけど身体が熱くなった。
「いい…よ…?」
おかしいな…俺、ノーマルのはずだったんだけど…
智のマンションについたら、まっすぐに浴室に連れてかれた。
智はポンポン服を脱ぎ散らかすと、俺の服も脱がせた。
「ねえ…シたことあんの…?」
「え…?え…?」
「まさか童貞とはいわないよね?」
「ち、違うけど…」
ふっと笑うと、俺の服を床に落とした。
「じゃあ、いいよね…?」
「でっ…でも俺…」
「ん…?」
俺の胸板を触りながら、智が俺を見上げた。
誘うような、目で…
クラクラした。
女にもこんな風に誘惑されたことなんてなかった。
俺のことが欲しくて、発情してる…
こんな顔、されたことなかった。
「男は…初めて…」
「ふ…」
さらりと前髪をかきあげると、挑戦的な目つきで俺を見た。
「じゃあ、初めての体験…シてみる…?」
つつっと手が下の方に降りていった。
その手は、俺の尻肉を掴んだ。