第72章 今日の猫来井さん
「へえ…そんなに猫葉さんが言うんだったら、ちょっと匂ってみるかな…」
一番良識的に見えた、猫本さんまで…!
「ちょ、ちょ、ちょっと…!」
4人に囲まれてクンカクンカと匂いを嗅がれています。
「…ホントだ…なんかいいにおいする…」
「これ、なんの匂いだろ?」
「あ。襟足が凄いいいにおい!」
「もっとにおがして!ぬっふー!」
襟足やら脇腹やら…おケツまで…!
「や、や、やめてくださいぃ!セクハラで訴えますよ!」
「ええー?こんなのご挨拶じゃんね?」
猫宮さんがくりっとした目を私に向けます。
「そうだよなあ~?俺と猫宮もしょっちゅうやってるもんなあ?」
「そうだよねえ?猫野さん?」
「オス同士だしな?」
くすくす笑うと猫野さんと猫宮さんは私にのしかかりながら、鼻をこすり合わせます。
「ねえ、猫来井さんもっとぉ~」
「ふむふむ…これはいい…嗅いだことのない匂いだ…」
猫葉さんと猫本さんは際どいところの匂いを嗅いでいます。
「やっ…やめてくださいっ…」
いつの間にか、お勝手の床で四つん這いにされています。
恥ずかしいっ…こんな格好!
まるで交尾の時のメスみたいじゃありませんかっ!