• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第72章 今日の猫来井さん


「どなたさまですか~?」

玄関の引き戸をガラガラと開けると、そこにはくっきりとしたお顔のロシアンブルー。

「あ…あれ?猫野さんは…?」
「ああ。今、ご来客で。どちらさまですか?」
「あ、僕…猫本っていいます。猫野さんと今日遊ぶ約束してたんですが…」
「あらあら。今日は千客万来ですわね。どうぞどうぞ」

猫本さんをリビングまでお連れすると、猫野さんは飛び上がった。

「あっ!猫潤!忘れてた!」
「ひっどー!なんだよおお!」
「猫潤、久しぶり~」
「久しぶり~って、猫宮も今日約束してたの?」
「ううん。猫野さんの顔見に来ただけ。でも今日晩飯食ってく」
「え?え?なんで?」
「家政婦の猫来井さんのご飯、めっちゃ旨いんだぜ?」
「え?この人家政婦なの?」

猫本さんはびっくりして、私の顔を見ました。

「お初にお目にかかります。派遣家政婦の猫来井翔と申します」

ぺこりと頭を下げると、猫本さんもぺこぺこと頭を下げた。

「こりゃどうも…オスの家政婦さんかあ」
「ふふ…珍しくないんですよ?」
「へえ。え?でもなんで猫宮まで?」
「猫宮さんのお宅にも週1でお伺いしているんです」
「ああ…週1かあ…俺も頼もうかな?」

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp