第71章 ARA通し(?)
その手を、智さんの熱い手が掴んだ。
「さと…」
ほっとした瞬間、ぐいっと奥に智さんの熱い棒が入ってきた。
「あああっ…」
思わず仰け反ると、掴んだ手を後ろに引っ張られた。
「ほら…こうするともっと奥、入る…」
仰け反ったままの姿勢で、智さんがずるりと抜け出すとまたすぐにガツンと突き上げられた。
「はっ…ぁっ…」
息ができないほどの快感が全身を突き抜けていく。
そのまま、されるがまま揺さぶられ続けた。
「やっ…ああっ…」
どんな表情をしているのか見えないまま、身体は熱く智さんで満たされていく。
「翔…どう…?楽…?」
「んっ…ああっ…」
もうそれどころじゃないくらいの快感で、わけがわかんない。
でも、心が寒い。
智さんを嫌という程感じているのに、遠くに居るみたいで…
「やだっ…やだぁっ…」
「翔…?」
掴まれた腕を振りほどいた。
看護師舐めんなよっ…
ぐいっと腰を起こすと、智さんがバランスを崩してずるりと抜け出ていった。
「はあっ…」
身体がぶるりと震えるけど、なんとか起き上がって智さんをソファに押し倒した。
「翔…?どうしちゃったの…?」
「だって…」