第71章 ARA通し(?)
智さんが、興奮してる…
「あっ…んっ…」
俺の中をぐりぐりと智さんの細い指が動いてる。
「…どう…?いつもより楽…?」
「んっ…あ、ら、楽ですけど…」
でも、やっぱり智さんが見えないから、寂しくも感じる。
急に腰を掴まれて、浮かされたと思ったら、下にバスタオルの丸めたのを突っ込まれた。
「ひゃ…」
ずるっと中心をタオルで擦られて、思わずもっと腰が浮いた。
「ふふ…やっぱり感じやすいね」
「そ、そんなこと…」
下になったことなんて、智さん以外ないからわかんない。
でも…
こんなに大事に準備したことなんてなかった。
相手の望むまま、早く欲しいと言われれば、充分に準備すること無く突き立てて…
後から痛くなることなんてわかってたのに、欲望のまま相手の中に放って…
だからこそ…智さんが俺の身体を充分にほぐしてくれることが、嬉しくて。
俺のこと、好きで居てくれるって…わかるから…
だから、感じてしまう。
「…また違うこと考えてるでしょ」
「だって…」
あなたの優しさが…俺を溶かして…
頑なな鎧を纏った俺の心を、むき出しにするんだ。
だから…
「…それも、俺だもん…」