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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第71章 ARA通し(?)


「ごめん…」

謝ると、ふっと微笑んで俺の顎を手のひらで包んだ。

「かわいい」
「えっ…」
「翔は、本当にかわいいなあ…」

そう言って、目を開けたまま顔が近づいてきた。

「ちょっ…」

よく考えたら…
智さんが目を閉じないから、俺ずっと見てたんじゃないか!

「さ、智さん、目っ…」
「えっ?」
「目、開いてるっ…なんで閉じないのっ!?」
「だって…」

とても不思議そうな顔をして俺を見てる。

「翔がかわいいんだもん」
「かっ…」

かわいいかわいいって…

「お、俺、男…」
「そんなことわかってるよ」

って、また目を閉じずに顔が近づいてくる。

「だっ…おっ…俺だって、目閉じてくれないとっ…」
「…閉じないと?」
「やっ…やりにくいっていうか…」
「ふ…」

外から入ってくる街明かりは、ぼんやりと智さんを青く浮き上がらせた。

「じゃあ…今日は目を閉じなくてもいいことにする?」
「えっ…?」
「ずーっと…ずっとお互いを見てれば…恥ずかしくないよね?」

は…恥ずかしいです…

「か…」
「ん?」
「考え直しましょう」
「え?」
「お…お互い、目を閉じましょう?ね?」

そう言ったら、智さんは目を丸くした。

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