• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第7章 オレンジscene1.5


そっとニノは俺にキスをする。
唇が離れると、また微笑んだ。

「約束ね…」
「うん…」
「ずっと…一緒にいてね…?」

小指を差し出すと、ニノのかわいらしい指が絡んだ。

「うん…約束な。ニノ…」

ぶんぶんと手を振ると、小指は離れた。

「一緒に…しあわせになろうね…」
「ああ…」

ぎゅっと幸せの塊を抱きしめた。

「よ~し!えっちなことしてやるー!」
「あっ…もうっ!いい雰囲気だったのにぃ!」
「なんだよ…いい雰囲気の先にはエロスしかないだろ?」
「いやああんっ…違うもんっ…」

笑いながらニノが逃げようとする。
俺はそれを必死で捕まえる。
幸せがにげていかないように。

「ニノ…愛してる」

驚いた顔で振り向いた。

「え…?」
「愛してる…」
「翔さん…」

掴んだ腕を引き寄せて、腕にくるんでしまう。
泣き出したニノの頬を手で包み込む。

「これからも、ずっと愛します」
「うん…うん…」
「だから…一緒に暮らして…」
「うん…」
「それからさ…」
「ん…?」
「アメリカ行って、結婚しようか?」
「えっ…」
「結婚式だけ…二人であげようか…」
「翔さん…ホント…?」

こぼれ落ちた綺麗な雫を指で拭った。

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp