第7章 オレンジscene1.5
「うん…ほんとだよ…夏になったら行こうか…」
「翔さん…!」
ぎゅっとニノが抱きついてきた。
「嬉しい…ほんとに嬉しいよ…」
「うん…俺も。ニノが喜んでくれて嬉しい…」
それから、二人でじっと見つめ合って…
言葉はいらなかった。
ただ微笑んで…見つめ合った。
ニノの手が俺の頬を包んで。
かわいらしい唇が俺の唇と重なった。
そのままラグの上に二人で寝転がると、止まらなかった。
お互い服を脱がせて、体中を触りあって。
キスし合って。
俺はニノの内ももにキスマークを付けた。
ちょっと怒った顔のニノは俺の首筋に噛み付いた。
でも大人だからキスマークをつけることはなかった。
ふたりでお互いをこすり合っているだけで、最高に気持ちよかった。
ニノがいたずらっこみたいに笑ったかと思うと、俺のとニノのをいっぺんに握りこんだ。
思わず腰が引けるくらい、気持よかった。
ニノの小さな手に自分の手を重ねて、一緒にソレを擦りあった。
キスしながら快感の波を一緒に漂った。
やがて二人で一緒に果てると、目を見てふふっと微笑みあった。
ああ…しあわせだ…
その後、一緒に風呂に入って…
まあ、なんだ。
ベッドまで我慢できなくてね?
ニノを気絶させちゃってね…
悪いことしたなと思いながら、身支度してベッドに寝かせた。
寝顔を見ながら、いつの間にか俺も寝てて。
目が覚めたら、がっつりニノに抱っこされてて。
我ながら恥ずかしかった。
でも…なんだか嬉しかった。
俺がニノのしあわせを願っているように、ニノも俺の幸せを願っていて…
だからお互いにしあわせにしていけばいい。
そうやって、一緒に歩いていけばいい。
そう思った朝だった。
「ニノ、目玉焼き食べる?」
「ん…片面だけにしてね?」
「らじゃ」
【END】