第67章 プロローグ(仮:めりくり)
「ご…御前…よくご覧になっていてくださいね…?」
なんと、フルになった自分を握りしめて、自慰を始めてしまった。
「な…なああああっ…離せっ…」
もう耐えられなくなって逃げ出そうとした。
「ち…佐々木。どうするんだ?」
御前が俺を押さえつけながら言うと、佐々木さんはちょっと諦めたような顔をした。
「わかりましたよ…」
そういうと、ネクタイを緩めながら俺に近づいてきた。
「御前のお好みの味は、どのような味ですか?」
「私の好みは、とろとろに蕩けている甘い熟れた果実のような味だ」
どっ…どんな味なんだよぉっ…!
「畏まりました。では再現いたします」
そう言うと、俺の上に馬乗りになった。
「ちょっと、我慢して下さいよ?鳴海さん」
「やっ…やめろおおおおっ!」
俺は、佐々木さんに料理されトロトロに蕩けてしまった。
「佐々木、いい仕事をする…」
御前が俺を見下ろして薄笑いを浮かべている。
「いえ…まさか私もここまで鳴海さんがなるとは…素材がよろしかったようです」
そういって、佐々木さんは俺の傍から離れていった。
「御前、料理が完成いたしました」
そう言って頭を下げると、今度は御前が俺に覆いかぶさってきた。
「では、鳴海…これから、楽しませてもらうよ?」
にたりと笑うと、ガウンを脱ぎ捨てた。
「や、やめろおおおお…!」
俺の悲鳴も虚しく、結局俺はどうやら御前を一番楽しませたようで、ご褒美を貰うことになった。
他の3人もどうやらそれぞれ楽しませることができたようで、結局全員が御前から願いを叶えられることになった。
俺は…融資と引き換えに、大事なものを失ってしまった。
「なんて…クリスマスなんだ…」