第67章 プロローグ(仮:めりくり)
「い、一体なんなんですかね…?」
「さあ…」
葉山さんも戸惑っている。
佐々木さんはむっつり押し黙って窓辺に立った。
忍者はなんだかきょろきょろしてる。
暫くすると、部屋に御前が一人で入ってきた。
「えっ…!?」
なんと御前はガウン姿だ。
下にはパジャマも着ていない。
…もしかして裸…?
「では、楽しませて貰おうかな?」
にこにこと御前は部屋のベッドに座った。
「え…ええと…?」
「ああ、鳴海。こちらへ」
呼ばれて進み出ると、手首を掴まれた。
途端にぐいっと引っ張られて、俺はベッドに転がった。
「ちょっ…?!」
「鳴海は私の満足の行く案を出さなかったから、食材になりなさい」
「ええっ!?」
御前は俺をがっちりと掴まえたまま佐々木さんを見た。
「佐々木、鳴海を私好みに調理しなさい」
「はあ?」
「一流の料理人なんだろう?だったら、鳴海を食べごろにするのはお手の物だろう」
な、なにを…言ってるんだこの貴族。
「それから、葉山。一人芝居をすると言ったね。ここに座って私に自慰を見せなさい」
「ええっ…」
葉山さんは驚愕して後ずさった。
「どうした?一人芝居をするのだろう?ここで、私に自慰をする芝居をみせるんだ」