第7章 オレンジscene1.5
「ばっ…バカお前…」
ちゅうううっと吸い上げると、満足気な顔をした。
「うふ…しるし、ついた」
ベッドサイドに置いてる鏡をみたら、くっきりとキスマークがついていた。
「お前…どこでこんなの覚えたんだよ…」
「翔さんがつけたじゃん」
「へ?」
「俺の内ももに…つけたじゃん…」
「あ…」
この前、和の家で20歳の祝いをした時…
酔っ払った勢いで…キスマーク付けた…
「ああああ~…」
しまった…余計なこと教えてしまった…
「なんで落ち込んでるの?」
「いや…あのな…」
「あの時、和は俺のものだって言ってくれて嬉しかった…」
にこにこ可愛い顔で言うから、もうどうでも良くなった。
「…今度から、目立たないところにして下さい…」
「それじゃ意味無いじゃん」
きっぱりと言い切られて、脱力した。
ぱふっと和の上に重なると、ぎゅっと細い腕が俺を抱きしめた。
「和…」
「ん…?」
「俺の傍にいろよ…ずっとだぞ」
「うん…離れない…」
ゆっくりと俺たちは裸になった。
朝日の中で、和の身体は白くとっても綺麗だった。
俺の胸板に手をはわせると、和ははにかんだ。
「翔さんの肌、とっても綺麗…」