第7章 オレンジscene1.5
がばっと起き上がって和を振り払った。
「ああ~…翔さんのいじわる…」
「ばか…えっちなことしてやるよ」
途端に顔が真っ赤になって逃げ出そうとする。
こういうところが可愛らしくてたまらない。
がしっと腰を掴むと、ベッドに押し倒した。
「なんで逃げるの?和くん…」
「だって…翔さんが男らしい…」
「ばか、俺は男だ」
「んふ…カッコいいの…」
そう言って俺の首に腕を絡ませた。
唇を寄せると、触れるだけのキスをした。
「なんで俺のこと好きになってくれたの…?」
「わからん…」
「ええっ…」
「特別だな…おまえだけ…」
「え…?」
またキスをすると、和は真っ赤になった。
「俺は今まで男なんか好きになったことないんだぞ…」
「そんなの俺だって一緒だよ…」
「おまえだけ、好きになった…」
「せんせ…」
今度は深いキスをした。
舌を絡ませると、和の身体が震えた。
「うれしい…翔、さん…」
和は俺の首を引き寄せると、首筋に噛み付いてきた。
「ばっ…なにすんだ!」
「だって…同じ専攻の子が、翔さんのこといいって言ってた」
「えっ…」
「翔さんは俺のだってしるし、つけたい…」
そう言うとまた首筋に噛み付いた。