第66章 Thousand of…LOVE
次の日、雅紀の熱はすっかりと下がっていた。
でも念のため、今日は一日客間で寝かせることにした。
下二人に風邪が感染ってもいけないしね。
それなのに、和也も潤も気がついたら客間でゴロゴロしてて…
もうそんなんなら、子供部屋に戻りなさいって言ったら、あっさりと雅紀は子供部屋に戻った。
「ねえ、とうちゃん。ポカリが飲みたい」
「え?熱下がったんでしょ?」
「やーだー!ポカリっ!」
雅紀がリビングまで来て駄々を捏ねる。
こっちは日曜日にまとめてやる家事で忙しいんだっつーに。
「わかったわかった。じゃあ買い物先に行く?智くん」
「もう…翔ちゃん。今日は日曜だよ?14時からタイムセールが…」
「いいじゃん。あ、なんか調布の駅前に新しいスーパーができたらしいから、ちょっと足を伸ばそうか?」
「えー?もういいじゃん三鷹で…」
「まあまあ。見学行こうよ」
「でも…」
その時和也と潤もリビングに入ってきて、チョコレートだのポテチだの言い出して…
「なら、皆でドンキ行こうよ。雅紀もその調子なら大丈夫でしょ?」
「だめえ!とうちゃんととうさんで行ってきて!」
「なあんでだよおっ」
くいっと、俺のシャツの裾を翔ちゃんが引っ張った。