第66章 Thousand of…LOVE
その後、順番で風呂に入って。
最後に入った俺が上がる頃には23時を過ぎてた。
パジャマを着てリビングに行くと、子どもたちの姿はもうなかった。
「あれ?もう寝たの?」
さっき眠ってしまったから、今日は夜更かしになるなって思ってたのに…
「あ、うん…なんか、一緒に寝なくていいからって…」
「ええ?そんな…」
「もう子供じゃないんだって」
「…子供じゃん…」
そっと客間の雅紀の様子を見に行くと、部屋の真ん中に布団を敷いてる。
本人はがーがーいびきをかいて夢の中。
「…ぜってえ寝させないってか…?」
起こしたくないし、これじゃ俺の布団が敷けないから、一緒に寝るのは断念した。
子どもたちの部屋を覗くと、もう二人はベッドに入ってた。
和也はまたもや潤のベッドに潜り込んでる。
「おまえらなぁ…」
ま、仲が悪いよりいいけどさ…
「もう子供じゃないんじゃなかったっけ?」
そう声を掛けると、気まずそうに潤が顔を上げた。
「だって…和也が…」
「いいじゃん。今日寒いんだもん」
「だあっ…おまえは俺の彼女かっ…」
「なんで女なんだよお!?」
ぎゃーぎゃー言い合いを始めたからほっといて子供部屋を出てきた。