第66章 Thousand of…LOVE
「い、いや…むしろ、俺が今日、子供部屋で寝るよ…」
「あ…そっか。潤と寝たいよね…じゃあ、今日は寝室に和也引き取って寝ようか?」
「ん…そだね…そうしよっか」
なんだか、元気がない。
暫く無言で食器を食洗機に入れて、翔ちゃんはお風呂掃除に行った。
俺は子供部屋に様子を見に行く。
電気をつけず、ドアを開けておいて廊下からの明かりだけで子供部屋に入った。
潤のベッドに近づくと、いつの間にか和也と一緒に寝てる。
「もお…なにやってんの…」
和也を抱っこしてベッドに戻そうとしたら、目を覚ました。
「んー…?とうちゃん?」
「もう…和也、布団からはみ出しちゃってるじゃん…自分のベッドいこ?」
「ううん…腹減った。起きる…」
「おう。じゃあ今用意するから…」
「潤?潤くん?起きて?」
ぺちぺちと布団の上から潤を起こすけど、こいつ寝起きわりぃからな…
「むー…」
「じゅんくーん…一緒にご飯食べようよぉ…」
「にゃー…」
和也も寝ぼけてるもんだから、起こすのに気合がはいってない。
そうこうしてるうちに、お風呂の準備の終わった翔くんも子供部屋にはいってきた。
「起きたの?」
「うん。ご飯食べたいって」
「ふふ…育ち盛りだからなあ。よし、準備するよ」