第7章 オレンジscene1.5
「和…」
名前を呼ぶと、嬉しそうにする。
「翔さん…好き…」
後ろから俺を抱きしめる腕は華奢で…
こんなところまで俺を追って来たのが信じられない。
それほど…和の俺への思いは深いものだった。
「俺も…好きだよ…和…」
相当…俺も、こいつに夢中だ。
今の俺は、和なしでは生きていけないほどになってる。
「嬉しい…翔さん…ずっと一緒に居てね…?」
「ああ…もう離さないからな…」
このまま、二人でアメリカで暮らそうと思っている。
永住権を取って、働いて…
そして将来的には結婚を考えている。
和が大学を卒業するまでにちゃんとしておかないと…
俺もまだ留学生の身だし。
それには一度、日本に帰らないといけないけど。
そんなのは、まだ先の話だ。
「あ…んっ…和、なにしてんだよ…」
俺の尻の割れ目に…和のがすりすりされてる…
「だって…翔さんのお尻、柔らかくてキモチイイ…」
「ばか…間違って入ったらどうすんだよ」
「パジャマの上から入るわけないじゃん…」
くすくす笑う声も、俺には小鳥のさえずりに聞こえる…
いかん…ジャップクレイジーくんに毒されている…
小鳥のさえずりって…
我ながら恥ずかしすぎる…