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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第66章 Thousand of…LOVE


部署が変わって休みがとりやすくなるというのは、収入が下がると同義だ。

そしたら、やっぱり俺も会社勤めに戻らないと…

やっぱり在宅より、会社に行って仕事をするほうが収入は増えるし、安定する。
フリーランスの今は、仕事の大半は翔ちゃん頼りになっちゃってる。
いつまでもそれじゃ情けない。
だから、将来的には会社勤めに戻ろうと思っていた。

「家のローンは前倒し返済、続けたいし。子どもたちの学費だってまだまだ…」
「い、いやっ…智くんは家に居て?」
「え?」
「子供たちの傍に……やっぱり俺より智くんのが適任だと思うし」
「だから、役割ってもんがさ…」
「わかってる。ごめん…弱音吐いた…」

はあーっと深い深いため息を吐いた。

「…いいんだよ?弱音吐いても…それを二人でどうにかしていけばいいじゃん…」
「うん…」
「だから、二人で居るんじゃん…」
「うん…」

翔ちゃんが今の仕事にやりがいを感じているのを知ってる。
嫌々やってるとかじゃなくて…ほんと生き生きしてるんだ。
だから、やめてほしくなんてなかった。
そのために、家のことは俺が引き受けてるんだから…

「…智くんでよかった…」
「え?」
「智くんが俺と付き合ってくれてよかった…」
「な、何いってんの…」
「一緒に生きてくれるって、言ってくれてよかった…」
「翔ちゃん…」
「智くんじゃなきゃ…俺、ダメになってた…」
「何いってんの…」

いつもはこんなこと言わないのに…
よっぽど堪えたんだなぁ…

「好きになったのが…智くんでよかった…」

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