第66章 Thousand of…LOVE
「診察終わったら連絡して?迎えに来るから」
「うん。あ、夕飯の買い物…」
今日は翔ちゃんが休みだから夕飯は外食にしようって言ってたから、材料がない。
自転車を回収して買い物に行こうと思ってたから、どうしよう。
「買い物なら、やっとくから」
「あ、ほんと?じゃあお願いしてもいい?」
カバンから食費用の財布を取り出した。
渡すと、手を上げて翔ちゃんは走り去っていった。
雅紀を支えながら中に入ると、結構な人が居て。
診察が終わって点滴してもらったら、もう外は真っ暗になってた。
「あ~…ごめん、とうちゃん…遅くなっちゃったね…」
「何いってんの。インフルじゃなくて良かったね」
点滴をしたらだいぶ楽になったみたいで、なんだかふにゃふにゃしてる。
連絡をしておいたから翔ちゃんはもう外で待っててくれて、すぐ家に帰れた。
「お疲れ。よかったな、ただの風邪で」
「うん…」
「腹出して寝てたのか?ん?」
「ち、違うよっ…」
「はは…今日は雑炊にしたから。いっぱい食ってたくさん寝たらすぐ治るよ」
「うん…ほんとごめんね…休みの日なのに…」
さっきから謝ってばかりなんだから…
滅多に病気なんかしないから、ちょっと弱ってるんだな。