第64章 らぶぱれーど-悪魔の囁き-
潤くんは身体を起こすと、僕達をじっと見た。
「いく?」
「え?」
「うんっ…」
ニノが弾かれたように駆け出した。
「えっ…えっ…?」
オロオロしてる間に、潤くんは翔くんを抱き上げた。
「智、いくよ」
僕を押しのけて潤くんが洗面所を出ていく。
そのままなんと階段を駆け上がって二階に登っていく。
後ろからついていくと、潤くんたちの寝室のドアは開け放たれててニノがベッドの上の荷物をどかしてた。
潤くんは優しく翔くんをベッドに寝かせると、にやりと笑った。
「翔…こんなにかわいくなるなんて、ずるいぞ?」
「う…し、知らないもん…」
また翔くんはえぐえぐと泣き出した。
「おまえだってぇ…相当かわいいじゃねえかよお…」
「翔のがかわいい」
「うん…そうだね」
ニノもベッドに上がって翔くんの耳にちゅっとキスする。
「翔くん…ほんとにこんなにかわいくなるなんて…」
「やだぁ…やめて…」
翔くんが僕に向かって手を伸ばす。
「さと…お願い…」
だめだって思うのに
僕の下半身には
勝手にどくんどくん血が集まってる
「おいで…?智…」
潤くんが魅惑的な眼差しを僕に向けてくる。
なにかが、僕の中で切れた