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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第64章 らぶぱれーど-悪魔の囁き-


ベッドに近寄る度に、心臓の鼓動がうるさくなる。
潤くんに組み敷かれてる翔くんを見下ろす。

金色の髪の毛を真っ白のシーツに流して横たわる翔くんの目は潤んでて、涙がぽろりと零れ落ちた。

本当に綺麗…

「さと…」
「翔くん…」

潤くんの手がすっと僕の手を取った。
ニノがニッコリ笑って反対の手を取る。

「さぁ…智からどうぞ…」

ちゅっと潤くんが僕の手の甲にキスすると、びくりと翔くんの身体が強張った。

「やっ…やだっ…俺のことどうするつもりっ!?」

ぐいっとニノと潤くんが僕の手を引っ張った。

「わっ…」

ぼふんと僕は翔くんの上に倒れ込んだ。
翔くんの胸にはいったシリコンのお陰で痛くなかった。

「さと…翔くんの腕、押さえててあげる…」

ニノが薄っすらと笑いながら、僕の唇にキスしていった。

全て夢みたいで…現実感がない。

「そっか…きっとこれ、夢なんだ…」
「え…?」

目の前にいる翔くんが引きつりながら僕の顔を見る。

「夢だから…僕、思った通りにしていいよね?翔くん」
「何いってんの…?夢なんかじゃ…」

言ってる途中の唇を、僕の口で塞いだ。

だってこれ、夢だもん。
翔くんがどんなに嫌がっても、僕…



翔くんの中に、射精したい



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