第64章 らぶぱれーど-悪魔の囁き-
「なんでさ。だってニノはかわいいんだからさ…潤くんとは種類が違うっていうか…」
「そりゃそうだけどさ…でも、同じ男なのにな…」
これからあのふたりを食べちゃおうって計画したくせに、なんだかニノはいじけモードに入っちゃった…
「うもー…面白くないっ。お酒でものも?」
「えっ…ああ、いいけど…」
でも夕飯の買い物行ってないんだけどな。
食べるものないのに、どうするんだろ。
ふと翔くんと潤くんを見たら、女子みたいにきゃっきゃはしゃいでスカートの中を覗き込んだりしてる。
「…JKかおまえら…」
「あーもう…」
ニノがキッチンに行ってお酒の準備を始めた。
「ねえねえ。ニノが飲みたいって言ってるんだけど…夕飯の支度どうする?」
「ああ…出前でも取る?」
「冷蔵庫のなかお酒しかないからさ、買い出しした方がいいと思うんだけど…」
「じゃあ、行こうかって…俺たちこんな格好だ…」
翔くんが自分の姿を見て爆笑してる。
潤くんはスカートをなびかせてキッチンに入っていった。
一緒についていくと、冷蔵庫を見て渋い顔をしてる。
「ああ…ちょっとまずいな。なんもない」
「わかったよ…じゃあ、ぼくとさとで買い出し行ってくる」