第64章 らぶぱれーど-悪魔の囁き-
ニノの浮かれる姿を見ながら、翔くんを見ると恥ずかしそうに立ってる。
「わあ…!」
翔くんには僕のだいすきなドラゴンボールの人造人間18号になってもらった。
金髪の肩までのボブのウイッグが色の白い翔くんにとっても似合ってる。
デニムでできたベストに、タイトスカート。
ベストの中には胴が黒で、腕がボーダーのシャツを着てる。
もちろん胸はふっくらとその存在を主張してて…
ぼいん…
足元は黒のスパッツに茶色のスエードのブーツ。
どこからどう見ても人造人間18号だった。
「見せて!よく見せて!翔くんっ!」
「も、もうっ…これじゃコスプレじゃん!」
「もうなんだっていいの!わああ…すごおおい!」
人造人間18号は切れ長の目で、翔くんとは似ても似つかないんだけど、ニノがすっごく頑張ってくれてつけまとか使って、切れ長のすっきりとした目元になってる。
眉毛もちゃんと茶色くなってて、浮いてない。
唇も一回り小さく描いてて、うっとりするほど綺麗…
「そ、そんなに見るなよ!」
「だってぇ…凄いよ!凄い!翔くんすっごく似合う!」
「そう…?」
「僕より綺麗だよ!」
「うっそだ!」
「ホントだよ!ねえ?ニノ!」
振り返ると、もうニノと潤くんキスしてた。