第64章 らぶぱれーど-悪魔の囁き-
「本当にぴったりだな…ニノの姉ちゃん天才か…?」
ぶつぶつ言いながらもスパッツもきちんと履いてくれて、完成に近づいてきた。
「よし…じゃあ、後はこのウィッグね?」
長い黒髪のウイッグを被せて、後はお姉ちゃんに教えられた通りに整えてっと…
「よし!できた!」
全身鏡を持ってきて潤くんの前に置いた。
「見てもいいよ!」
目を閉じていた潤くんはゆっくりと目を開くと唖然とした。
「これ…誰?」
「どっからどう見ても潤くんだけど…?」
「嘘だろ!?」
「だって松本臭、どうやっても消せなかったよ…」
「まじか…」
マジマジと潤くんは鏡を見て、なんだかポーズまで取ってる。
僕…ぱんつ冷たい…
だって女装してる間、お礼っていって潤くんに凄く触られたから…もう…ぱんつの中凄いことになってる…
もじもじしてたら、隣の部屋からニノの歓声が聞こえてきた。
「ニノー?もうできた?」
元気よく「できたっ!」って声が聞こえたから、とりあえず寝室の外に出て、隣の部屋をノックした。
ドアを開けて首だけ出したニノのほっぺたはピンク色で…
「…なんかしてた?」
「さとこそ…さっきすごい声聞こえたけど?」