第64章 らぶぱれーど-悪魔の囁き-
「わあ…凄い…」
彫刻みたいに彫りの深い顔は、とってもメイク映した。
ちゃんともう一回ヒゲを剃ってもらってファンデーションを塗ると、肌の白さにびっくりした。
「僕より白い…」
ぶっと潤くんが吹き出すのを聞きながら、一生懸命にメイクした。
「智?」
「なあに?」
「お礼、もう貰ってもいい?」
「ん?」
突然、潤くんの唇が重なった。
「ふぁっ!?」
「ふふ…これだけじゃ終わらないからね…」
「えっ…えっ…!?」
「…智さ、俺と二人っきりで無事で居られると思ってるわけ?」
よく考えたら…ここは寝室だし、二人っきりだ。
「え…えーっと…」
「しー…ほら、聞こえる…?」
耳を澄ませると、微かにニノの鳴く声が聞こえた。
「…嘘でしょ…」
翔くんったら…ニノに何してるの!?
「智…」
ぐいっと腰を引き寄せられ、ベッドに座る潤くんの膝の上に乗っかっちゃった。
「ほら、メイク…続きして…?」
「え…あ、うん…」
って言ってるのに、潤くんの手は僕のお尻をわさわさと撫でてて…
気になって集中できないよおっ…
途中であられもない声を出しながらも、なんとかメイクを終えて今度は衣装を着てもらった。