第64章 らぶぱれーど-悪魔の囁き-
「嬉しい…翔くん…」
じっと見つめてたら、腕を引かれて翔くんの腕に包まれた。
「さと…」
「翔くん…」
見つめ合ってるうちに、僕の身体は熱くなって…
翔くんもくりくりのお目々がきらきらして…
嬉しい…
ゆっくりと翔くんのぷっくりした唇が近づいてくる。
重なった瞬間、火が着いたみたいに体中がウズウズして…
「ん…」
翔くんの首に腕を回そうとした瞬間、別荘のチャイムが鳴った。
「ん?誰だ?」
もうニノのこと半分脱がせてる潤くんが立ち上がった。
「あん…潤…」
「ちょっと待ってて?」
ここではたと気づいた。
「あっ…ぼ、僕がでるっ…」
「え?」
「い、いいからっ…」
慌てて潤くんを押しのけて玄関に駆けつけた。
荷物を二箱受け取ると、そそくさとそれぞれの寝室に入れた。
「ニノっ!OK!」
「わかった!」
まだニノは服を着てなかったし、なぜかニノの上に翔くんが乗ってたけど、ひっぱがして寝室に連れて行った。
「な、なに!?さと!?」
「かず、なんだよ…」
邪魔されてぶーぶー言ってる二人を無理やり寝室に押し込めた。
「…じゃあ、ニノお願いね?」
「んふ…さとも…楽しみにしてるからね…?」
ちゅっとニノは僕にキスすると、僕達の寝室へ入っていった。