第64章 らぶぱれーど-悪魔の囁き-
「やっ…もお、潤くんったら…」
「ん…?なんかあった?」
恍けるんだから…
ふと見ると、翔くんがじーっとこっちを見てて…
もうっ…そういう時だけ耳がいいんだから。
「なんでもないからねっ」
そう言うと、ちょっとだけ拗ねた顔をしてまたゲームに戻っていく。
潤くんが苦笑いしてるのを聞きながら、ちゃっちゃと昼食の準備をした。
「えー!これさとが作ったのお?」
「そうだよ。俺、ほとんど何もしてないもん」
「へえ…いい奥さんになるね!さと」
ニノが食器を並べる僕のお尻をぺろっと撫でていった。
「ひゃあっ…あ、あぶないだろっ!」
「くふふ…かわいいんだから、さとったら…」
もうっ皆して僕のことおもちゃにして…
翔くんはそんなニノに怒るでもなく、なんとなく鼻の下を伸ばして僕達を見てる。
変なこと考えてるんでしょ…もお…
炒めた魚介とお野菜をパスタの上に乗っけるだけのかんたんパスタと、マリネはあっというまに平らげられた。
「んふ。これだったらぼくでも食べられるよ」
「よかったな、かず…」
またふたりでイチャイチャし始めた…
と思ったら、隣から翔くんの手が伸びてきて。
「智、美味しいよ」
なあんて言ってくれるから、なんだか照れくさくて。