第64章 らぶぱれーど-悪魔の囁き-
「おお…そういうことなら…」
翔くんも身を乗り出して、乗ってきた。
「潤とよく話しないとな」
「あっ、えっとね…今回はニノと僕で話を進めたいの」
「え?」
「遊びに行くとことか…全部僕とニノで決めてもいい?いつもしてもらってばかりだから…」
「へえ…珍しい事言うね」
だってニノがそう言えって言うんだもん…
「今回はさ、ぷち新婚旅行のつもりでさ…」
「おお!」
翔くんが破顔した。
めっちゃ嬉しそう…
「正月に行くつもりだったけど、いいね!そうだ!ぷちだけど新婚旅行!」
翔くんは僕のこと抱き上げて、くるくる回った。
「わあっ…ご飯出ちゃうっ…」
「嬉しいよ!さとっ」
無邪気にはしゃぐ翔くんに、心の中で手を合わせた。
…だって僕もちょっと興味が湧いちゃったから…
旅行の日程は、16日から18日。
だから、16日の夜に計画は決行することになった。
「んふふふふ…あのね、姉ちゃんに言ったらノリノリでさ…」
「え…ニノのお姉ちゃん節操ないね…」
「ばあか。翔くんも潤くんもカッコイイからに決まってんだろ?」
「でも、材料費は…?」
「あの二人の写真撮ったらチャラにしてくれるって」
「あ、そ…」