第64章 らぶぱれーど-悪魔の囁き-
アニメのキャラみたいにかわいい声を出すのに、考える事えげつないよぉ…
「で、でも…僕がお願いしても聞いてくれなかったら?」
「大丈夫、その時は…」
また、わっるい顔をして笑った。
「暫くお預けの刑にすればいいもん」
「そっ…そんなの、ニノが我慢できるの?」
「ぼく?だってぼくにはさとが居るもん」
「はあ!?」
「あの日のこと…忘れてないからね…?」
そうだった…ニノってこういう奴だった…
「わかった…じゃあ僕は何をすればいいの?」
「んふふふ…ありがと。だいすき」
それからニノの計画をみっちりと聞かされて家に帰った。
「ただいま~…」
お腹が減りすぎて力が入らないよ…
「おかえり…」
案の定、翔くんは空腹と放っておかれた時間が長すぎたからむすっとしてて…
「ごめんね?遅くなって。ご飯用意するから…」
そういったところで機嫌は直らなくて…
もう!ニノのばかっ…
素早くご飯を作って、なんとか翔くんの機嫌は50%復活…
「で?なんだったの?ニノの話って…」
「あ、ああ…あのさ、また潤くんの別荘に遊びに行こうって話で…」
9月はシルバーウイークで連休が多い。
だから、遊びに行こうって誘うことから始まった。