第62章 新・忍びのむに
「やだあっ…俺ばっかりっ…俺もなんかしたいっ…」
笑いながら潤之介は首を振る。
「でもっ…やっ…ああああっ…潤之介っ…」
無門の中でぐりっと潤之介の指が動く。
さっきまで拡げるような動きだったのに、今度はなにかを探すような動きになった。
「嫌っ…だめっ…それ、駄目ってっ…」
それでも潤之介は笑って離してくれない。
「ひっ…あっ…なんかへんだからっ…へんだからっ…」
執拗に無門の中を出たり入ったりしながら、潤之介の指は動く。
無門の腹の方にくいっと指が曲がった瞬間、びりびりとした快感が身体を走っていった。
勝手に身体がビクビク跳ねるのを抑えることができない。
「なにこれっ!?潤之介っ…」
にゅるりと無門を口から出してしまうと、潤之介は無門の身体に覆いかぶさってきた。
「そこが、無門殿のよいところじゃ…」
「へ…?」
「気持ち良いじゃろう?」
額や首筋に口づけながら、潤之介は微笑む。
「きもち…よかった…」
「これからもっと気持ちよくして進ぜよう…」
「へ…?」
無門の手を取ると、自分の哮りへと導いた。
「わ…」
「入ってもよいか?」
聞いているのにそれはもう既に決まっていて。
無門が反応する前に、潤之介のそれは押し当てられた。