第6章 ネクタイ
「い、いやっ…」
「俺は潤でも和也でも雅紀でも誰でもいいんだよ…?今日は智のお家に行きたいなと思ったから、ブルーのネクタイ締めたのに…」
「翔ちゃん…」
「皆がお願いするから、こういうルールにしたんだろ…?俺はそれを聞いてあげてるんだ…俺のいうこと、きけるよね?」
「わかった…わかったから…いかないで…?」
俺はさっきのニュースが流れる画面を見つめた。
翔ちゃんが唇を飲み込んで離した瞬間、スエットに濡れたままの手を入れた。
「ふうん…ここで我慢ができなくなっちゃったんだ…」
「ん…ふ…」
「なんで黙ってるの?なんか言ってたんでしょ?言ってごらん?」
「言ってないもん…」
扱きながら、だんだん身体の熱が高まっていくのをどうしようもできない。
翔ちゃんがこの部屋にいる、翔ちゃんに見られてるというだけで、さっきの何十倍も気持ちよかった。
「嘘つけ…智は気持ちいいと、いつもよりもたくさんおしゃべりするんだよ…?俺が一番良く知ってるんだから…さ、言ってごらん?なんて言って、オナニーしてたの?」
「ああ…嫌…恥ずかしい…」
そういうと翔ちゃんはスマホを取り出して、俺に向けた。
「あっ…やめて…撮らないで…」
「言えよ…じゃないと動画撮るぞ…?」