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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第58章 Thousand of …


「俺も智くんも一家の大黒柱なんだからさ。だから、無理はしないよ?それだけは約束する」
「うん…」
「どーしてもだめなら、ちゃんと言う」
「うん…うん…」
「だから、泣かないで…?智くん…」
「泣いてないもん…」
「ぶぶ…ほんと泣き虫なのは雅紀とそっくりだな…」
「潤だって、意地っ張りなのあなたとそっくりだよ?」
「和也が小悪魔なのもそーっくりだよな?」
「うるさいうるさい!」

またぎゅうっと抱きしめられた。

「待ってて…智くん…」
「うん…」
「今は仕事詰まってるけど、きっとまた余裕が出る日も来るからさ…だから、待ってて…」
「わかった…」

クソおもいっきり抱きしめたら、タップされた。

「ギブギブ!マジギブ!」
「ぶぶぶ…お風呂入ってくる」
「あ、待って一緒に…」
「仕事、終わってないでしょ?」
「あっ…」
「弁当当番変わるから、ちゃっちゃとやる!」
「智くん…」
「ほら、いったいった!」

ダイニングにあなたを押し込むと、視線を感じた。

「わあ…とうちゃんととうさんってコイビトだったのか…」
「すげえ、愛し合ってるよな!」
「こら、おまえらからかうなよ…とうちゃん顔真っ赤だぞ?」


俺の絶叫が家中に響き渡ったのは言うまでもない。


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