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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第57章 願わくば花の下にて恋死なむ




日々は…流れに流れて…
どこに辿り着くんだろう



あれから4年の歳月が流れた。
俺は院に進んで、松本教授と共に研究を続けてる。

教授の部屋のある14号館が俺の拠点となって、増々教授と居る時間も増えた。

俺達の関係はあの時のまま―――


「二宮!この前のテレビ録画してある?」
「ああ…多分、録画されてると思いますよ」

この前、テレビ局が教授の研究を取材に来た。
俺も教授の隣りにいたから、必然的に人生で初めてのテレビ出演をしてしまった。

「家のブルーレイ、いつの間にかいっぱいになっててさ…」
「家に帰らないからでしょ…ダビングしますよ」
「頼む。ジュースおごるから…」
「いらないって…」
「俺、まだ見てないんだけどさ…」
「いい男に映ってましたよ」
「も、もう!そうじゃなくて…」

松本教授はぶすっとして俺に向かってディスクを投げてきた。

「それにダビングしといて」
「はいはい」
「返事は一回」
「はあい」

くすっと笑うと、教授の腰を抱き寄せた。

「今日はお家帰りなよ?」
「ダメだ」
「なんで?」
「だって、二宮の家の冷蔵庫に作りかけのハンバーグが…」
「な、なんだって!?」





『送ってくれた映像を見ました。変わらない…あの日のまま、綺麗だ…』
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