第57章 願わくば花の下にて恋死なむ
興奮しすぎて、身体がビクビク震える。
教授が立ち上がって、俺にピッタリと身体を付けてきた。
「ね…入っていい?」
ごりっと俺の尻に教授の熱がスラックス越しに当たった。
教授が俺で興奮してる…
「どうしたの…?」
今までこんなことされたことがなかった。
松本教授から誘ってくることなんてなかったのに…
その時、椅子に置いてあった教授のスマホが鳴り出した。
「教授…電話…」
「いい…」
いきなり指が俺の中に入ってきた。
「あっ…あ…」
「力まないで…身体の力抜いて…」
「教授…」
電話は鳴り止まない。
音が壁に吸い込まれていく。
「待って…教授…」
「二宮、初めてだよね…?」
「うん…」
「ごめん…」
焦るように、教授の指が動く。
「痛い…」
「ごめん…」
唾液を足しながら、教授の指は俺の中を蠢いた。
カチャカチャとベルトを外す音が聞こえたと思ったら、ぐいっと身体を教授の方に向けられた。
「舐めて…」
床に跪いて、教授を口の中に入れた。
「あ…いい…」
吐息とともに聞こえた声が嬉しくて。
見上げたら、教授は泣いていた。
「教授…?」