第57章 願わくば花の下にて恋死なむ
ぐちゃぐちゃと音を立てながら、教授は俺を舐める。
「櫻井教授とも…ここで、そんなことしたの…?」
松本教授の動きが止まった。
「知りたい…?」
舌先で俺の先端をいじりながら、また目の中に炎が灯った。
知りたいよ…
だって上書きしなきゃいけないから…
忘れさせてあげたいから
「教えて…」
俺を見上げる教授のメガネを外した。
その瞳を直接見たかったから。
「教えない」
俺の手からメガネを取り上げると、隣の椅子に置いた。
そのまま教授は俺を立ち上がらせると、乱暴に俺を壁に押し付けた。
「なに…?」
「後ろ、向いて」
有無を言わせない声に、大人しく壁に手をついた。
ズルリとジーパンを下げられて、尻が外気に触れた。
「教授…?」
ぐいっと腰を突き出すような格好にされた。
「忘れさせてくれるんだよね…?」
いきなり尻を掴まれて、左右に押し広げられた。
「ひゃっ…あ…教授っ…」
教授の舌が、俺の後ろに押し当てられて…
「待って…待って…そんなとこ…」
初めての感触に鳥肌が立った。
「柔らかいね…二宮…」
知らないよ…そんなこと…
「待って…お願い…」
嫌なのに…だめなのに…
俺は興奮してた
これから何をされるのか。
わかってるのに。
なぜか興奮してたんだ。