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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第5章 翼をもがれた竜-episode1-





ああ…もう…やめてくれよ…


好きになっちまうだろ…



俺は…
官僚の息子で。
将来を嘱望されていたと思う。
学校の成績も悪くないし、大学だって行けることになってた。
ただひとつ…俺は普通ではないところがあって。

男にしか勃たない。

小さい頃からそうだ。
好きになるのは男で。
初めて抱いたのだって、男だった。

だけどそんなこと周りに知られるわけにも行かないから、適当に女と付き合って、セックスしたりもしてた。
だけど、やっぱり我慢できなくて。
大学生の男と恋に堕ちた。

初めての両想いの恋に有頂天になってた。
両親にバレるのに時間はかからなかった。
家庭教師をしてもらっていた彼と、部屋でシてたところを見つかって。
そのまま俺たちは別れさせられた。
俺と彼に、両親は酷い言葉を投げかけた。
俺たちは泣く泣く別れた…
その数日後、彼は死んだ。

自殺だった。

俺はなにもかもが嫌になって、自宅近くの川に飛び込んだ。
でも運悪く近くを船が走っていて助けられてしまった。

それから両親には会っていない。
会いたくもない。
病院を飛び出して、拾われたのが大野組の下っ端だった。

捜索願は、出されていない。

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