第1章 雪の華 -KAZUNARI-
引き出しからオイルを取り出すと、潤さん自身に塗りたくって、解してもいない俺の蕾に押し当てた。
「もう入れるからな」
それは同意を求めるものじゃない。
いわば、独り言みたいなもんだ。
だけどその声を聞いたら、俺は完勃ちになる。
それを見ると、潤さんはいつも指で弾いてからすぶりと俺の中に侵入する。
「ああああっ…潤さんっ…」
「うっ…あぁ…相変わらず…きっつ…」
少し顔を歪めながらも、ゆっくりと潤さんは俺の奥に突き進む。
「き、気持ちいいですか?俺の中…」
「バカヤロ…良くなきゃヤってねえ」
「あ…んぅ…うれしぃ…」
体の奥が芯から熱くて嬉しくて死にそうだ。
潤さんが俺の身体で気持ちよくなってる。
俺を使って気持ちよくなってる。
それでいい…俺はおもちゃでいいんだ。
「もっと…奥まで下さいっ…」
「待てよ…焦んなって…」
額の汗を拭いながら、潤さんは俺の腰を持ち上げた。
デスクに膝を片方だけ載せると、ぐいっと最奥まで俺を穿った。
「ひっ…ああっ…んーっ…潤さんもっと…もっと来て…」
「この…スキモノめ…ちったあ待てよ…」