第4章 185階の家
どうしよう…キスしてる…
相葉さんとキスしてる…
唇が離れていくと、相葉さんは俺の髪をそっと撫でた。
「ニノ…俺ね…」
ふっと笑うと俺の額にまた、キスをする。
「お前のこと、ずっと好きだよ…」
なんだよ…そんな顔して言うなよ…
今まで見た中で、一番優しい顔してる。
恥ずかしくて顔が見られない。
目を逸らすと、アロマキャンドルの淡い灯りが目に入ってくる。
「…そんなの…知ってるよ…」
「ふうん…」
くすくす笑って俺を抱きしめると、ふぅと息を吐いた。
「好きだ…」
「うん…」
「ずっと好きだ…」
「わかったよ…」
いつの間にか、俺の腕も相葉さんを抱きしめてて。
ふたりでぎゅうっと抱き合ってた。
「…ニノ」
相葉さんが身体を離して、俺の顔を見る。
「俺と…付き合ってくれる?」
「やだ」
くすくす笑って身を捩る。
相葉さんの身体から逃げようとすると、相葉さんが腕を掴んで引き寄せる。
「こら…逃げるなよ…」
「んふふ…やーだ…」
ぎゅうっと俺を後ろから抱きしめると、相葉さんもふふっと笑ってる。
「じゃあどうしたら付き合ってくれる?」
「…もっと…」
「え?」
「もっと好きになってくれたら…付き合ってあげる…」