第4章 185階の家
まだ眠くもないけど、寝室へ二人で向かった。
さっきのは…きっと聞き間違いだったんだ。
だって、相葉さんの態度全然変わらないんだもん。
俺の勘違い。
きっとそうなんだ。
ガラッと寝室の戸を開けて、しまったと思った。
ラブラブムード満点の寝室にしたことをすっかり忘れてた。
「ニノ…どうしたのこれ…」
「あっ…えっと…その…」
恥ずかしすぎるっ…これじゃまるで…
誘ってるみたいじゃないかっ
「な、な、なんでもないっ…あ、そうだやっぱりゲームしよ?」
「ニノ…」
寝室から出ようとする俺を、相葉さんの腕が捉えた。
「何、お前…誘ってんの?」
「ちっ…違うからっ…」
焦って声がひっくり返った。
「そういうことなら…俺、遠慮しないけど?」
「だ、だからっ…て、えっ?遠慮…?」
いきなり視界がひっくり返った。
相葉さんの肩に抱え上げられて、俺はベッドに投げ出された。
「…ここまでされちゃ…もう、我慢しなくていいよね…?」
「え…?我慢…?」
ずしっと身体の上に相葉さんが乗っかってきた。
「ニノ…」
甘い声で俺の事、呼んだ。
そしたら、右手が俺の顔を包んだ。
そのままそっと、目を閉じた相葉さんの顔が近づいてきて。
キス、された。