第46章 【Desire】18 高齢者さまリクエスト
「あ、赤くなった…」
「な、な、何を言うんですか…新婚って…」
「だってそうだろ?じゃ、同棲?」
「だ、だからあっ…」
「やっぱり新婚だよなあ…四六時中一緒にいるし…」
僕の手を引き寄せると、膝の上に載せてお師匠は微笑んだ。
「俺が旦那で、おまえが奥さんな?」
「お…奥さん…」
そりゃ、僕が女役だし…
家事だって全部僕がやってるし…
「こんなに可愛い奥さんがいて、俺はしあわせです」
「も、もうっ…」
ぎゅうっと抱きついて、恥ずかしいのをごまかした。
「ぼ、僕もしあわせです!」
「雅紀…」
くすくす笑ってお師匠は身体を離した。
そのまま僕をじっと見つめると、目を閉じた。
優しいキス…
「翔…」
「雅紀、好きだよ…」
「僕も…好き…翔…」
だんだん身体が熱くなってきて…
「あ…お風呂…」
「いい…後で…」
「でも…」
「雅紀、美味しい…」
僕の首筋を舐めながら、吐息混じりにお師匠が言う。
身体の奥がずくんと脈打って、僕は濡れた。
僕のズボンの前を外すと、お師匠の手がするりと入ってくる。
「もうこんなになってる…」
「だって…翔のキス、気持ちいい…」
「じゃあもっとな…」
また柔らかい唇が重なると、気持ちよくて死にそう。
お師匠の手が僕を握り込んで、ゆるゆると動き出すと声が勝手に出てきて。
リビングには、僕の吐息とお師匠の吐息が響いた。