第44章 【Desire】16 Miさまリクエスト
「は…?」
「二宮先生が男だろうがなんだろうが…俺、好きなんだ!」
しばらく先生は俺の顔を見ていたけど、はっとした顔をしたらみるみる赤くなっていった。
「う…嘘だあ…」
「嘘じゃねえよ!先生!俺と付き合ってくれよ!」
「えええええ!?」
もうヤケだった。
多分、嫌われる。
気持ち悪いって思われる。
だから、もう全部ぶちまけてやる!
「先生のこと考えるだけで、身体熱くなる。先生のこと想像してオナニーだってした!」
「おっ…オナ…」
「だから!嘘じゃないんだって!」
真っ赤な顔をして、先生は逃げようとする。
「か…からかうのはよしてください。何かの罰ゲームなのか!?」
「ち、違うって!俺、真剣なんだってば!」
また先生を壁に押し付けた。
至近距離でじっと先生の目を見た。
「キス…したい…」
「大野…」
「先生…好き…」
ゆっくりと唇を近づけた。
先生、逃げなかった
唇が重なると、少しだけ身じろぎした。
何度も角度を変えながらキスしてるうちに、先生の手が俺のブレザーの襟を掴んでるのがわかって。
嫌がってない…?
先生の腰に手を回して、引き寄せた。
身体を密着させたら、先生のいい匂いが漂ってきた。
シャツのボタンを外しながらキスを続けていたら、カクンと先生の膝から力が抜けて。
慌てて身体を支えたら、先生は夢見てるみたいな顔で俺のこと見上げた。
「先生…欲しい…」