• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第42章 【Desire】14 ぽっぷさまリクエスト


それが恋だとわかるのは、すぐだった。


何度目かに身体を重ねた後、離したくなくなった俺はとうとうあいつに正直に打ち明けた。

”おまえのことが好きになった”って。

そしたら、あいつ…泣いて喜んで…

”身体だけの関係でもよかったけど…でも、俺も…”

嬉しそうに、嬉しそうに言うあいつを俺は力いっぱい抱きしめた。


俺には、恋人ができた。


「松本行くぞ」

櫻井課長直々のお声がけ。

「はいっ…」

嬉しそうにあいつはバッグを持って飛び出していく。
櫻井課長は、営業1課の若きトップ。
あんな年で課長になるんだから、将来は社長かなんていわれてるくらいで。

その課長が、あいつのこと気に入ってしょっちゅう帯同させる。

俺はあいつと組まされてはいたが、まだまだ新人の身だから覚えることが多くて。
二人だけで仕事をするなんて夢のまた夢だった。

「しっかし松本、気に入られてるねえ…」

大野先輩の声がする。

「おーちゃん、しっかりしないと取られるよ?」
「ば、ばかっ…声がでかい」

相葉先輩の声は、小さかったけど俺にはしっかり聞こえてしまった。

なんだと…課長も大野さんとできてんの…?


じわり、心の中がどす黒くなった。

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp