第42章 【Desire】14 ぽっぷさまリクエスト
ある日、新入社員歓迎会が課で開かれた。
主役の俺達はしこたま飲まされて。
たまたま俺とあいつは、寮が同じアパートに割り振られてて。
酒にちょっと弱い俺は、どうやら一緒のタクシーで帰る途中で寝てしまったらしく。
気がついたら、あいつの部屋にいた。
スーツのままベッドに寝かされてて。
起き上がってボケッとしていたら、あいつが風呂から上がってきて。
スエットの上下を着て、バスタオルで髪を拭いてる。
酔っ払ってた俺は、これが現実かなんだかわからなくなってて。
いつもよりも、警戒心が低くなってた。
あいつがじっと俺を見つめてくるから、俺も見つめ返した。
段々、疑惑が確信に変わっていく。
ジャケットを脱いで、ネクタイを解いた。
「来いよ」
その腕を取って、俺はあいつを押し倒した。
初めて…確認もしないで行為に及んだ。
あいつの身体は、慣れた身体で…
たやすく俺を受け入れた。
「なんだ…あんた、ネコだったんだ…」
「うん…」
荒い息を吐きながら、あいつの身体を苛んでる。
「あっ…そこっ…」
「ここ?すっごいね…開発されてんだ…」
「そ、んなこと言わないで…」
恥ずかしげに頬を染めて目を逸らすあいつを見てたら、なんだか止まらなくなった。
心臓、うるさい。
苦しい。
なんだろこれ…