第4章 185階の家
焦っておもいっきりヘンなこと言った…
「ぶっ…お前がホモぉ!?めっちゃ女好きの癖に…」
ゲラゲラ笑われて、なんだかムカついてしょうがなかった。
「そんなでかいチンコ持ってるくせに…もったいないっつーの」
「なっ…なんで今チンコの話してんだよっ」
「ぐひひひひ…」
思わず股間を手で押さえてしまう。
つか相葉さん…あんた…どんな目で俺のこと見てんだよ!
「ああ…もう、わけ分かんねえよ…」
「へ?」
目に浮かんだ涙を拭きながら、相葉さんは俺を見る。
なんだかこいつに振り回されてるみたいで、気に入らない。
なんだよ…人の気も知らないで…
もうなんでもいいから、ぎゃふんと言わせたい。
俺は役者だ…
そう、俺はアカデミー主演男優賞俳優だ…
できる。俺ならできる。
「相葉さん…」
ぽてっと相葉さんに凭れた。
「えっ…」
「ねえ…相葉さん。もう寝よっか…」
「え、何いってんの。これからゲーム…」
「俺もう眠いな…」
上目遣いで相葉さんを見上げると、目を潤ませた。
「一緒に寝よ?」
できるだけ可憐に見えるよう、口元に握った手を当てる。
「…ダメ?」
「え…いや、別にいいけど…」